不動産売却で役に立つ一括査定サイトとは?メリット・デメリットと利用の注意点




 

マンションや戸建て、土地などの不動産を売ることは個人でも絶対に不可能ではありませんが、諸々の手間を考えるとプロの不動産業者に手伝ってもらう方が安心で確実です。

プロの業者といっても相当数の業者がいますから、その中からより有利に売却を進められる業者を選ぶのはなかなか大変な作業になります。

 

そこで利用したいのが不動産の一括査定サイトです。

この章では一括査定サイトのメリットやデメリット、利用に際しての注意点などを解説していきます。

 

■一括査定サイトでできること

 

より高く、より早く確実に売却を成功させるには、実力があり信頼できる不動産業者を探し出す必要がありますが、自分で一軒一軒探し回っていたのでは時間も手間もかかりすぎます。

 

その問題を解決できるのが一括査定サイトで、少ない時間と労力で複数業者を効率的に比較検討することができます。

ネット上から売りたい不動産の種類や連絡先などの情報を一度入力するだけで、そのエリアをテリトリーにする複数の業者に一気に見積もり依頼を出せるので大変便利です。

依頼できる査定方法は二種類あるので押さえておきましょう。

 

①机上査定

これまでの取引事例などから簡易的に査定額を算出する方法で、不動産業者の担当者が物件を実際に見に来ることはありません。

 

②訪問査定

不動産業者の担当者が物件を訪れて詳しく調査を行い、精度の高い査定額を算出します。

一般的には、最初に各社から机上査定の結果をもらったうえで、有望そうな複数の業者に絞って訪問査定を依頼し、最終的に仲介を依頼する業者を選定する、という流れになります。

一括査定サイトは仲介契約を結ぶ業者を選別するためのフィルターのような役割を果たします。

 

■なぜ利用すべきなのか?

 

実際に探してみると分かりますが、街中には大小様々な不動産業者がいて、特に中小の業者だけでも相当数が存在しています。

 

彼らは同じ「不動産業者」ですが、実際取り扱う仕事には向き不向き、得意不得意があります。

同じ不動産でもマンションの扱いが得意な者もいれば土地の取引が得意な者、戸建てが得意な者など様々です。

また売却以外にも賃貸の仲介が得意な者、売買仲介ではなく買い取ってリノベーションを施し再販したり、自社で利活用して利益を出していく者、土地ごと買い取って開発事業を行う者など本当に多種多様です。

保有する見込み客層、経験値や得意分野が違うため、各業者によって査定額にはかなりの開きが出ることが多くなります。

その物件の扱いが得意な業者は高く売る自身があるので高い査定額になるでしょうし、そうでない業者は低い査定額になるでしょう。

各社の査定額や担当者の誠実性、相性などを吟味しながら仲介を任せられる業者を選び出していかなければならないので結構な作業量です。

この比較検討作業を自分で一社一社回って行ったのでは非効率すぎますね。

 

一括査定サイトはネット上から一度の入力で複数業者に一気にコンタクトできるわけですから、これを活用しない手はありません。

査定額だけで判断できるわけではありませんが、より有利に売却に臨めそうな業者を手間をかけずに探し出すためには一括査定サイトの利用が強く推奨されます。

次の項からはさらに踏み込んで、メリット・デメリットや利用に際しての注意点をチェックしていきます。

 

■一括査定サイトの詳しいメリット

 

①相場のチェックが無料でできる

不動産を売ることが確定しているケースでなくても、例えば将来的に売却する可能性があるので大体の相場を確認しておきたい、相続で不動産を承継したが使い道の検討の為に売却した場合の予想額を知りたいなどの希望はかなり多いです。

また現状の大体の価値を知ったうえで、高く売れそうであれば売却も検討したいという人もいます。

単純に今の我が家は売ったらいくらになるのか知りたい人もいるでしょう。

 

そうした時には自分で相場を調べることもできますが、不動産の価値に関する専門的な指標を収集したり、それをチェックして読み解いたりしなければならないのでかなりの手間です。

一括査定はプロの不動産業者が市場価値をすぐに教えてくれるので、自分で苦労する必要は全くありません。

概算でよければ簡易査定、精度の高い相場を知りたければ訪問査定により市場価値を知ることができます。

 

②各社のスペック比較が容易

各社が提示する査定額はもちろんですが、お付き合いすることになる担当者との相性はとても重要です。

会話のやりとりなど直感的な相性だけでなく、査定額の根拠を聞いた際に自信を持って答えてくれるか、細かい質問にも誠実に答えてくれるかといった信頼性のチェックも欠かせません。

 

売却することが決まっている場合は必ず訪問査定を受けることになるので、その際にはじっくりと話を聞いて、担当者の人となりをチェックすることも忘れないようにしましょう。

「A社の担当は査定額の根拠を実例を交えて説明してくれたが、B社の担当はうまく説明できなかった」という場合はB社の信頼性に疑問符が付きます。

査定額の数字だけでなく、信頼性や誠実性も業者選びの重要なファクターですから比較検討を要します。

 

③全て無料である

最大の利点は多くのメリットを得られる上に全てのサービスが無料であることです。

実際に仲介を依頼して売却が成功したら成功報酬として手数料の支払いが必要ですが、一括査定サイトは利用はもちろん、個別不動産業者の査定についても全て無料です。

訪問査定を受けた場合の交通費なども依頼者が負担する必要はありません。

全てが無料で利用できるので、今ではほとんどの人が一括査定サイトを利用して不動産の売却に臨んでいます。

 

■一括査定サイトのデメリットと注意点

①査定額の信ぴょう性は自分で判断しなければならない

手間なく簡単にプロから市場価値を見積もってもらうことのできる無料査定は大変便利ですが、各社が提示する査定額は必ずしも全てが正しい価値を反映しているとは限りません。

業者ごとに得手不得手があるので数字に開きが出るのは仕方がないのですが、中には不当に数字を吊り上げた査定額を提示する者もいます。

この狙いは、高い査定につられて仲介契約が取れればそこから手数料利益が望めるからです。

 

中にはこうした業者がいる可能性もあるので、依頼者はこの点をしっかり認識したうえで、各社に査定額の根拠をよく聞いてみる必要があります。

特に訪問査定は実際に仲介依頼を出すかどうかの最終チェック段階ですから、担当者に査定額の根拠を確認してみましょう。

 

根拠のある数字であれば、過去の似たような物件の取引事例を引き合いに出すなどして、納得できる説明を受けることができるでしょう。

上手く説明できないようであれば、契約欲しさに根拠のない査定額を出している可能性があります。

担当者の信頼性のチェックも兼ねて、依頼者側からも積極的に質問を出していく姿勢が必要です。

 

②物件の所在地によっては対応不可の場合もある

一括査定サイトは多くの種類がありそれぞれ特徴も異なります。

各サイトごとに参加している不動産業者の数は異なり、多いところでは1800社以上、少なくても数百社が参加しています。

また一部のサイトでは大手企業だけで構成するサイトもあります。

対応エリアも、全国対応できるサイトもあれば首都圏近郊のみの対応であるものもあります。

 

首都圏近郊だけが守備範囲のサイトに他県の物件の依頼を出しても対応してもらえませんし、全国対応のサイトであっても参加している業者が少ないとそのエリアに対応できる業者がいない可能性もあります。

一括査定サイトの使用に際しては、そのサイトが物件のあるエリアに対応可能かどうか自分でチェックする必要があります。

 

③業者対応の手間がかかる

簡易査定の場合はメールや電話で返答を貰い、訪問査定であれば現場に担当者を迎え入れなければなりません。

メールくらいであれば問題ないと思いますが、複数社から接触を受けることを考えると電話対応や訪問対応は時間を取られます。

 

日中の仕事中に電話を受けられないのであれば、コメント欄に対応可能な時間を書いておくなどの工夫が必要です。

訪問査定については時間の調整の他に、ご近所さんへの配慮も必要です。

 

売却を近所に知られたくないようであれば、業者名のロゴ入り作業着で来ることは控えてもらうなどのお願いをしなければなりません。

多くのサイトでは最大で6社~10社程度に同時に査定依頼を出せるので、自分の対応力を考えて数を調整することも必要になります。

 

■まとめ

 

この章では不動産売却で役に立つ一括査定サイトの基本的な仕組みやメリット・デメリット、利用の際の注意点などを見てきました。

サイトごとに特徴があるので、自分に合ったサイトを見つけることが一つのポイントになります。

対応エリアなどの問題が無ければメリットの方が断然大きいので、必ずチェックするようにしてください。

 

各社が提示する査定額の扱いについては注意が必要で、100%真に受けずにその信憑性の確認を要することは覚えておきましょう。

不動産を売る時の手数料の仕組みと実態・注意すべき点について

2019年5月26日




ABOUTこの記事をかいた人

京都府出身。大学卒業後、新卒で上場IT商社に入社。 法人向けのITコンサルタントとして業務の効率化、WEBを活用した集客・営業コンサルティングを実施。 その後国内コンサルティングファームにて不動産業専門のコンサルティングに従事。役職はチームリーダー、全国のクライアントの経営顧問をしている。 専門分野は仕事上、不動産・新築住宅・WEB・IT分野などなど。 読書・資格取得・ITツールやアプリ導入などが趣味